何だか最近毛が薄くなって気がする、頭頂部の薄毛が目立ってきたと悩んでいませんか。それもしかしたらAGAかもしれません。AGAは男性の90%以上が発症すると言われていて、そのままにしていると薄毛が進行してしまうことがあります。そこで今知っておきたい、AGAの基礎知識やその原因、ストレスとの関係性や治療方法を解説します。薄毛で悩んでいるのならぜひ参考にしてみてください。

そもそもAGAとは?

AGAとは「Androgentic Alopecia」の略で、男性型脱毛症を指します。日本国内では約1,200万人以上が薄毛に悩んでいると言われ、そのほとんどがAGAと考えられています。30代から50代の男性に多く見られる症状とされていますが、近年では20代の若い世代にもAGAの症状が現れることもあり、幅広い年代の男性が悩んでいるのも特徴的です。またAGAという脱毛症が世間に知られるようになったことで、改善のために医療機関で治療を受ける人も見かけるようになりました。

AGAを発症してしまう原因として挙げられるのが、男性ホルモンの存在です。男性の身体はテストステロンというホルモンによって、骨や筋肉の健康を保っています。テストステロンは男性らしいたくましい身体を作るために欠かせないホルモンの一つですが、5αリダクターゼという酵素と結合することで別の男性ホルモンに変換されてしまいます。変換されたホルモンはジヒドロテストステロンと呼ばれ、毛乳頭細胞にある男性ホルモンの受容体と結合し、脱毛を引き起こすのです。髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまい、十分に髪の毛が育たなくなるのです。短い毛や抜け毛が多くなることで、AGAを発症するとされています。

AGAはストレスの影響はある?

ストレスがAGAの発症のきっかけになるかどうかは、今のところハッキリと分かっていません。きちんとしたエビデンスは出ていませんが、ストレスによって頭皮環境に影響を与えて抜け毛を進行させてしまうとは言われています。人は強いストレスを日々感じると自律神経が徐々に不安定になり、同時にホルモンバランスを崩してしまうことが多くあるのです。ホルモンバランスが乱れると皮脂の分泌量が増えはじめ、頭皮も皮脂でベタつくようになります。頭皮の皮脂が増えていくと毛穴が詰まってしまい、健康な髪が育ちにくくなるのです。

またストレスを溜め込むと血管を収縮させ、頭皮に栄養が行きにくくなります。頭皮の方に栄養が行かなくなると髪の毛が細くなったり、十分に育たないまま抜け落ちたりして抜け毛に繋がります。このようにストレスの影響で頭皮環境の悪化を招くことから、薄毛の進行を出来るだけ止めるためにも日頃からストレスを溜めないように気を付けましょう。

AGAの治療方法は?

AGAの治療方法には、大きく分けて4つの種類があります。最もポピュラーで、手軽に始められるのが内服薬による治療です。内服薬は薄毛の進行を予防し、発毛を促進させます。有名な薬は薄毛の進行を予防する「プロペシア」や「ザガーロ」、発毛作用が期待出来るのが「ミノキシジル」や「アロビックス」などです。

外用薬での治療もあり、薄毛が気になる部分に専用の薬を塗布します。発毛効果に優れていると言われる「ミノキシジル」を頭皮に塗り、AGAを改善を目指す治療法です。注入薬を使用するやり方では、頭皮や毛根を再生させるための薬剤を直接頭に注入します。注入方法にはいくつかの種類があり、やり方によっては痛みを感じずに治療を受けられるものもあります。

植毛もAGAの治療方法の一つで、自分の髪の毛を移植します。自分の髪の毛を移植すると生え変わるタイミングで毛が抜け落ちてしまっても、また髪の毛が生えてきてくれます。治療を行ったあとは通院やメンテナンスもほとんど必要なく、手間が掛からないのがメリットです。

まずは専門家に相談を

男性ホルモンだけでなくストレスによって薄毛を助長させてしまうことがあるAGA。何もせずにそのままにしていると、薄毛をさらに進行させてしまうこともあります。適切な治療をきちんと受ければ改善に繋がることもあるので、迷ったら専門家に相談をしてみましょう。自分に合った治療法などを見つけて、悩みを解決出来るようにしましょう。