何らかの原因で性行為が行えなくなるEDは、男性にとって深刻な悩みの一つです。子どもがつくれないだけでなく、パートナーとの交流がうまくいかないことによる心理的なダメージも少なくありません。この記事では、EDになる原因はどこにあるのか、またEDになることを避けるために、どんな予防法があるのかなどについて解説していきます。

そもそもEDとは?

EDとは「Erectile Dysfunction」の略語で、日本語に翻訳すると「勃起不全」となります。一般的に、男性器を勃起させることができないために、性行為が十分に行えない状態をさしていいます。EDは何らかの原因によって血流が悪くなり、陰茎の海綿体に血液が送られなかったり、血液がたまっても適切な硬度を持つことができないために起こる症状です。年齢を問わず発生する病気で、40歳を過ぎると発症率が高くなり、70歳以上では約75パーセント以上がEDを経験するとされています。

EDの原因とは?

EDの原因として考えられるのは、「加齢」や「生活習慣」、「病気」「薬物」などです。加齢は、体の衰えによって血流が悪くなるほか、男性ホルモンの分泌が減少するため、勃起力の低下を引き起こすというものです。加齢によるホルモンバランスも乱れも要因となり、男性ホルモンであるテストステロンの不足がEDを招くということも知られています。

生活習慣については、運動不足にも原因があります。脂質・脂肪に偏ったバランスの悪い食事や、そこから生じる肥満が不健康な状態を招くほか、喫煙や過剰な飲酒といった悪い生活習慣がEDをもたらします。また、前立腺炎や糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中に腎臓病などといった慢性的な病気が、血流量や神経の伝達を阻害することもあります。さらに、抗うつ薬や抗がん剤、抗てんかん薬など、一部の薬剤はEDを引き起こす原因になることがあるといわれています。このほかにも、不安やうつ病といった心理的な要因から生じる精神的な「ストレス」もEDの原因となることがあります。たとえば、仕事のストレスや家庭内の問題、経済的な問題、人間関係の悩みなどがそれにあたるものです。

EDを予防するためにはどうすればいい?もしEDになってしまったら?

EDを予防するためには、健康的なライフスタイルを維持することが大切です。適度な運動や炭水化物・脂肪に偏らないバランスの良い食事、そして喫煙やアルコールの過剰摂取を避けることが必要です。ニコチンやアルコールは血管を収縮させ、血流を妨げるため、EDのリスクを特に高めることから要注意です。また、心理的なストレスを減らすため、ストレスを感じたときにはリラックスする時間を作ることが大切になります。たとえば、趣味やスポーツに打ち込んだり、ゆっくりとお風呂を楽しんだりすることでも、リラックス時間を手に入れることはできるでしょう。不規則な生活習慣を避け、生活リズムを整えるよう常に注意することが必要です。さらにEDの早期発見のため、定期的な健康診断も含めた継続的なメンテナンスを心がけることが重要になります。

それでも万が一EDになってしまった場合には、病院で診断を受けて必要に応じた適切な治療を受けることが大切です。病院以外にも、特定のED治療薬はあり、これらは血流を促進して勃起を促す効果が期待できますが、副作用の心配もあるため、医師の指示に従った使用することが必要になります。そのため、症状が疑われた場合は、原則としてまず医師のもとに出向いて相談することを心がけるようにしましょう。

EDの原因は加齢など様々、生活リズムを整えてしっかりと予防することが大切

EDとは勃起不全の状態をいい、周囲に相談しにくい男性の深刻な悩みの一つです。EDの原因としては、加齢や生活習慣の乱れ、病気やストレスなど様々なものが考えられます。EDになることを予防するためには、規則正しい生活リズムを身につけるほか、喫煙や過度の飲酒を避け、上手にストレス解消を図ることなどを心がける必要があります。万が一EDが疑われた場合は、自己k判断せず専門医に相談するようにしましょう。